vol.185 ＮＰＯ現代座「昭和のコドモが伝えたいこと」

６月２２・２３日に行われたＮＰＯ現代座の「昭和のコドモが伝えたいこと」を観てきました。代表で演出家の木村快さんが「あの戦争がなぜ起こったのか、紙芝居を見ながら、一緒に考えてみたい」と戦時中の紙芝居と歌を紹介しながら話をされました。植民時代の朝鮮で生まれ育った木村さんは今年で７９歳、戦争中は「少国民」と呼ばれた世代です。いっさいのお菓子や読み物を与えられず異文化のなかで育ち、全てを失って引き揚げてきました。自分の体験を時代背景を踏まえて人に伝えることは難しものです。戦時中の紙芝居と歌を通して伝えようとする木村さんの試みは興味深いものでした。
紙芝居「奮へ日本少国民」は、戦時下の少国民はいかにあるべきかを語るものです。矢川千尋（女優）さんが上演しました。歌は「勝ち抜く僕等少国民」、発売禁止となった「湖畔の宿」などが流されました。　市民レポーター（東西南北）

※　次回は8月１日（土）２日（日）の予定です。詳しくは、ＮＰＯ現代座ホームページ（http://www.gendaiza.org）をご覧ください。

ＮＰＯ現代座　市内（緑町）にある小劇場。１９９０年に統一劇場（１９６５年に創立）から劇団名を「人間が直接人間に働きかけ、同時代に生きる者同士のきずなを共鳴させる劇場の創造」をめざして「現代座」と改称し、２００２年に都から特定非営利活動法人の認可を受けたため「ＮＰＯ現代座」となりました。地階にある「現代座ホール」は現代座の定期公演、様々な劇団の稽古や公演、朗読会、コンサート等に利用されています。３階には「小さなNPO劇場」もあります。

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