2025.06.20

催し・イベント・行事・活動

Vol.3959 最先端技術に触れることができるNICTオープンハウス2025が開かれました。

日本標準時が刻まれているNICT、正式名称は国立研究開発法人情報通信開発機構のオープンハウスで最先端技術研究を体験出来ました。開発している技術者の方から説明を聞くことができる催しです。

NICTと言うと小金井に住んでいると日本標準時のイメージが強いですが、各分野での最先端を走る技術研究が行われています。

こちらが日本標準時を決定するセシウム原子時計です。この原子時計が18台以上有るそうです。

上のセシウム原子時計と4台の水素メーザで標準時を決定・維持・供給しています。

モビリティーとの無線通信というとドローンが思い浮かびます。現在は技術実証の段階で、今後さらに長距離で使えるように研究が進んでいます。また無人機同士の衝突防止や高密度での運用も進んでいます。

現在研究が進んでいる中で低周波を使った水中の伝送技術の研究も有りました。実用化されるとソナーのような音響による伝達手段以上に、いままで出来なかった海洋調査が可能になります。

航空機搭載用平面アンテナです。左は従来の航空機搭載用追尾アンテナです。右が平面アンテナです。駆動部分が無く小型機にも搭載出来ます。

災害時にも利用可能な衛星通信システムの実演です。

翻訳システムの実演です。レスポンスも早く立った場所の言語に翻訳してくれます。NICTの翻訳技術は大阪万博でも使われています。

今現在日本に対するサイバー攻撃を可視化する技術です。

双方向コミュニケーションシステムです。自分の3Dアバターが表情を含め再現して臨場感のある会話が可能です。

飛行機からの電磁波を利用して地表を観測するシステムです。左の写真では昔からの市街地は緑色、新しく開発された地域は秩序だった開発では紫色になっています。右の中央は東京ドームです。ドームのスクリーンが電磁波を通すので球場の内部が写っています。

小金井周辺を見ると、武蔵小金井周辺は緑色、農工大から東小金井側は綺麗に紫になっています。

測定する航空機のアンテナは矢印の位置につけられます。通常の状態の撮影をしておくことで、災害時発生状態を確認出来ます。

最新型の気象レーダー模型ですケースの上にあるのが従来のアンテナ模型です。新型はアクティブアレイレーダーなので高速・高密度に観測が出来るようになり、ゲリラ豪雨にも対応出来るようになりました。まだまだ紹介しきれない多くの説明が有りました。