Vol.3250 小金井国際支援協会主催シンポジウム「外国にルーツのある子どもの教育支援」に参加して

　1月6日、市民会館（萌え木ホール）で小金井国際支援協会主催シンポジウム「外国にルーツのある子どもの教育支援」が行われました。対象は教育関係者、外国人支援にかかわる方、テーマに関心のある方でした。主催者からは定員は50名だったが、それを上回る応募があったことが報告され、また会場には白井市長や市議の方々も参加されていて、このテーマの関心の深さが感じられました。
　佐藤郡衛さん（東京学芸大学名誉教授・国際交流基金日本語国際センター所長）から示唆に富んだ基調講演があり、小金井国際支援協会の山脇さんから小金井の現状が報告され、最後にKokohana（やさしい日本語でつながる八王子の会）のワークショップと時間はあっという間に過ぎました。
　年々増加している外国籍の子どもたち、それに伴い日本語指導が必要な子どもたち、多様化する子どもの環境などに対応できていない学校・教育環境など課題がいっぱいの「外国にルーツのある子どもの教育支援」について多くのことが語られました。小金井市内でも3,220人（2023年12月現在、外国人比率2.58％）の外国人の方が暮らしています。多文化共生の地域をめざすことは外国人の方々のためだけなく、小金井に暮らす全ての人の幸せにつながるものです。そのために「やさしい日本語」が必要なのだと感じました。（まろんレポーター東西南北）

小金井国際支援協会（KISSA）
　平成31年（2019）に小金井市民の有志により設立された団体。支援が必要な小学生の日本語学習支援と教科学習支援を中心に活動をはじめ、成人の日本語学習支援や生活相談などの活動を行なっています。

やさしい日本語でつながる八王子の会（Kokohana）
　令和3年（2021）に「やさしい日本語を広げたい！」と始まったkokohana。やさしい日本語をきほん講座や研修を通してひろめ、多文化を認め合うやさしい社会となるように活動しています。