Vol.3242　商店街からＣＤショップ・映画館がなくなった理由には技術革新がありました。

小金井でも昭和の時代、映画館・レコード店がありました。時代の流れで娯楽の中心が映画からテレビに代わり、音楽もレコードからＣＤ、レンタル、ストリーミング配信に代わるにつれて街の様子も大きく変わってゆきました。また音楽もラジオで聞く事から、テレビで「音楽を見る」時代へさらに媒体の変化に合わせて購入の仕方が変わってゆきました。

赤丸内小金井街道沿いと農工大通りには「１２」と「１３」に分類された商店があります。小金井街道沿いの１３番は当時のレコード店、農工大通りの１２番は映画館でした。北口にも１件映画館がありました。小金井市誌Ⅰ地理編昭和４３年　より転載

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昭和４５年の南口商店街です。。画面の中央の店舗屋上にコロンビアレコードの看板があります。ここがレコード店でした。周囲の他商店看板と比べてもひときわ大きな看板です。

北口にあった映画館名画座は平成元年に閉館しました。昭和６３年の地図には名画座が載っていますが、平成１０年の地図では空き地となっています。現在は駐車場です。南口のセントラル劇場は昭和４４年閉館。その後パチンコ店書店となり、現在はマンションになっています。名画座は実際には扱う日活が昭和４６年に映画の制作を中止を発表し、組合有志による低予算映画、いわゆる日活ロマン路線に路線変更したため、実際には４６年閉館と見る事が出来ます。

スクリーン数で見ると、当時の白黒テレビの普及につれてスクリーン数が逆に減ってきている事が判ります。娯楽の中心が映画からテレビに変わってきています。データは一般社団法人日本映画制作者連盟の資料より作成。

昭和62年版通信白書ではラジオから余暇時間の活用が一気にテレビに変わっている事が判ります。

音楽の世界でもレコード・ＣＤからダウンロードへと音楽の所有の手段が変わりました。レコード・ＣＤという媒体から音楽データのダウンロードに変わり、全国的にレコード・ＣＤショップは無くなって行きました。さらに最近の定額ストリーミング配信で、音楽は「所有しないもの」へと変化して行きました。一般社団法人日本レコード協会統計情報より作成。

これらの象徴的動きとして、アメリカでは８０年代に入ってケーブルテレビでＭＴＶという２４時間音楽を流すテレビが表れました。それまでの音楽発進の主役だったラジオのパーソナリティーから映像に主役が変わったことの象徴として、バグルスの「ラジオスターの悲劇」がヒットして、現在も多くのカバー版が生まれています。この曲はＭＴＶの放送開始の曲として放映されました。ポップスファンの間では伝説的な出来事でした。今ならばYouTubeがテレビを不要にした。「テレビの悲劇」になってきています。

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