VOL.1820 上皇陛下と西瓜と小金井

江戸東京たてもの園にある御勉学の碑は上皇陛下が戦後この場所で皇太子として東宮御仮寓所にお住まいになり、学習院中等科も分校が移転、ここでご勉学されました事を記念したものです。また天皇陛下時代平成28年5月には再びご訪問戴きました。

この碑にある丸いものは西瓜です。
この西瓜は新都（しんみやこ）という品種で小金井で改良されました。新大和と都2号の交配で新都と名付けられました。場所はビジターセンター東側でたてもの園外側から見ることが出来ます。なんと筑波山神社の参道には特産新都之碑があります。

碑には「昭和二十一年春学習院中等科がこの地に移転し当時御在学中の皇太子殿下は三年間御滞留遊ばされたそのみぎり図らずもこゝに小金井産の西瓜新種一代交配新都御栽培遊ばされた由であるこの重なる光栄はわが町の誇とする桜花を共にとこしえに町民の胸に明記されるであろう」と書かれています。

こちらが筑波神社参道に建立された「特産新都之碑」です。「東京都小金井古谷春吉氏作出の交配種新都を持ち来たり」と書かれています。

こちらは「午後のドン」の横にある碑です。御仮寓所はこの碑のあたりにありました。建物は昭和24年12月28日漏電で焼失してしまいました。昭和21年には、小金井神社の例大祭に自転車でお越しになり、小金井囃子の山車にお乗りになりました。多くの山車上の人が恐れ多くて飛び降りた中、一人の人が太鼓のたたき方をご説明されました。今でも小金井囃子で語り草となっています。