Vol.3530 東小金井駅開業から60年。開業前後の様子を調べて見ました。

東小金井駅は昭和39年に開業し今年9月に60周年を迎えます。高度成長期小金井も人口増加が一気に進み、道路なども今の様子が出来だした時代でした。

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開業は昭和39年9月10日です。写真は開業間近の駅の様子です。まだ部分的にホームが未完成の状態です。当時のホームはこの様に盛り土式で線路に面した部分は壁状態でした。待避スペースは部分的にしかありませんでした。この後に転落時などのためにステップがつけられました。

昭和30年から46年までの1月1日付け小金井市人口推移です。東小金井駅が出来た昭和39年には58,574人。昭和30年30,039人の倍になっています。

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東小金井駅開業前昭和38年の武蔵小金井駅朝の様子です。奥に見えるの階段まで人が一杯です。入場制限もありました。

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昭和38年駅の起工記念祝賀会の様子です。式は第三小学校で行われました。東小金井は狭義でみた初の地元全額負担した請願駅などと言われる事もあるそうです。駅建設の経緯はマロンホール入り口の碑に書かれています。マロンホール建設も地元の寄付の流れの一環です。

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昭和39年駅北口です。まだ梶野通りは舗装前です。

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少し後の写真です。道路は舗装されているように見えます。畑の看板も文字が消されています。

昭和41年の写真です。駅南口横の斜めの中華屋さんがある道は北口につながる道でした。本来の地蔵通りです。写真の上が貨物駅です。昭和36年に国鉄（当時）本社から貨物駅併設の話があり、色々な経緯が有りましたが、最終的に条件付きで貨物駅設置で進みました。写真上の部分が貨物駅です。小金井市誌通史編657～658頁より。

昭和7年の小金井村地図です。赤丸部分が東小金井駅が出来た場所です。日本歯科大学グランドは駅が出来る前からありました。当時は日本歯科医学専門学校です。

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いよいよ駅完成で修祓式会場風景です。修祓式（字は看板の書き方も有ります。）は清めの儀式のことです。駅名の面白い話で、駅名募集は「東小金井駅」が圧倒的で、市も議会もこの駅名で決定するつもりでしたが、東京鉄道管理局は新駅名は後日みずらが決定するつもりでいた模様でした。国鉄本社も東小金井駅名を半ば公然と使用しており、東京鉄道管理局が知ったのは東小金井駅名で書類ができあがっている頃とのことです。ちょっとした役人あるあるの笑い話です。小金井市議会史86頁

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開業前の改札口です。当時改札は駅員の方が切符を切っていました。

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駅北口に出来たばかりの交番です。車のドアーに注目ください。車はスバル３６０です。後ヒンジ、前開きのスーサイドドアが当時は多くありました。

貨物駅横の通りは階段を上がった駅舎とともに、当時の鐵道マニアがカメラを持って構えていました。当時小金井に来るマニアの方は、機関車や貨車など違う機種や貨車の写真を撮っていました。当時のマニアは駅が出来る前、中央線はこのあたりで時速１００ｋｍになることを先頭車両で楽しんでいたそうです。

昭和４１年に発表された東小金井南口の開発計画でしたが結果は現在の通りです。やっと動き出した北口を含めた開発計画は別の機会に紹介します。

小金井ではありませんが現在の請願駅は受益者負担から、一般的には地元自治体などが負担します。日野市が（仮称）西豊田駅誘致を進めていましたが、令和元年概算建設費が80億円となることや利用者数が見込めないことから断念しています。中央線から見える「西豊田駅早期実現を」の看板を覚えている方も多いかもしれません。日野市ホームページより抜粋。

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