Vol.3408 うどといえば立川ですが、過去小金井でも生産されていました。

現在うどの栽培は立川が多いですが、過去には小金井でも多く栽培されていました。ただし、戦後うどはムロ栽培といって、地中の穴で育てます。このため畑の近くでもうど栽培が行われていることは知られていませんでした。小金井でうどを栽培されていた方が、通りすがりに方から「この畑は何故なにも植えないの」と聞かれた逸話があります。

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東京うど生産組合連合会長賞を受賞したうどです。昭和39年小金井市における”ウド生産組合”の組合員はその収穫面積は1.511aに達した。その71．5％は東町から梶野、関野、緑町および桜町など、市の東北部から北東地区に集中する。小金井市誌地理編92頁　と当時の生産地区が説明されています。

現在東京都で生産されているうどの多くは、立川・国分寺・小平で生産されています。立川市ホームページより転載。現在立川では１５の農家が生産しています。

普通畑はこのような光景ですが、地中にほったムロと呼ばれる穴で栽培されています。小金井などでこのムロ栽培が多く普及したのは、関東ローム層で掘った穴が崩れにくい事が影響しています。当時うどは高級品で収益性が高い作物でした。当時ウド栽培は「止め作」と言って農作物の栽培地から住宅地化する最後のでした。小金井市誌地理編92頁

昭和48年市制施行15周年の記念で造られた「小金井太鼓」は作詞が当時小金井在住だった星野哲郎先生です。当時の様子として、「うどの畑が学生街に」と小金井の変化を書かれています。昭和39年小金井市における”ウド生産組合”の組合員はその収穫面積は1.511aに達した。その71．5％は東町から梶野、関野、緑町および桜町など、市の東北部から北東地区に集中する。小金井市誌地理編92頁　と当時の生産地区が説明されています。