Vol.3339 三光院、竹之御所流精進料理そして三光院サロン

　コロナ禍の中、竹之御所流精進料理を提供している三光院十月堂に再び活気が戻ることを願い、此処で催しなどができないかと考えた板倉さん（三光院サロン世話人）が、三年前の令和3年（2021）5月にピアニスト角脇真さんの「JAZZ・PIANO」公演を企画しました。このイベントが盛況だったことから、十月堂を利用して音楽だけでなく教養講座なども企画し、三光院を人の集まる場にしようということで西井香春料理長と相談し「三光院サロン」と名づけたそうです。
　その後、令和4年（2022）に「禅語に親しむ（全6回）」「梵語を書いてみよう」「源氏物語茶話」、令和5年（2023）に「画像でたどる日本のお寺（全6回）」「粘土で仏像づくり」「ピアノとフルートの調べ」「オータム・ジャズ・コンサート」「国宝絵巻を読み解く」「平家物語茶話」、令和6年（2024）「アフリカの自然と動物と人々」などの講座やイベントを行なってきました。3月に「京都ルネサンス春期」に参加しましたが、充実した講座の内容に驚きました。年内には「京都ルネサンス夏期・秋期（全4回）」「源氏物語を味わう、再び（全4回）」の講座も企画されています。
　参加した講座の中で、講師の斎藤陽一先生が「お寺という伝統的な建築物、その中で振る舞われている精進料理、これも文化です。一度途絶えたらそれで終わりです。二度と同じようなものはなりません。この文化は私たちの貴重な財産です。」と語っていました。三光院、竹之御所流精進料理があっての三光院サロンです。これからの三光院サロンが企画するイベントや講座に多くの人が集まり、三光院が地域に開かれた場になることを期待します。（まろんレポーター東西南北）