Vol.2926 まちなか案内人ツアー『日本標準時の情報通信機構に行こう！』が開催されました。

小金井市観光まちおこし協会のまちかど案内人ツアーとして、当日は武蔵小金井駅から陸軍技術研究所協会石杭、山王築樋、山王稲穂神社,、学芸大学構内を廻りメインのNICT情報通信機構の展示室を見学しました。

陸軍技術研究所境界石杭の説明がありました。

山王窪の築樋の上から仙川を見ながら水の立体交差を実感しました。今はほとんど枯れていますが、江戸時代は「悪水」で昭和30年～40年中旬まで台風などで氾濫していました。現在でも台風時などは消防署の重点監視地域となっています。

山王稲穂神社で武蔵小金井駅開業記念碑や夏越の祓を見学しました。記念碑は駅前に建てることが出来なかったのでこちらに建立されました。夏越の祓は二回ある大祓の一つです。6月30日の神事で、もう一つは大晦日に行われる年越祓です。

東京学芸大学校内の見学で市民農園としても使われている農場です。

サレジオ通りにある東京都水道局の第一号水源の説明。

本日のメイン、NICT（情報通信研究機構）の見学です。前回の閏秒時には約3000人が閏秒を見に来たそうです。

各時間の説明です。上からUTC（世界協定時）、JST(日本標準時)、TAI(国際原子時)ですUTCはセシウム原子の振動を基準としています。GMT（グリニッチ標準時）は地球の自転を使っていますが、一定でないため、閏秒の調整が必要となります。ＵＴＣとＴＡＩには37秒ずれがあります。設定時に10秒ずらしてあるので27秒が今までの閏秒調整回数との事です。ただし2035年には閏秒廃止が決まっているとの事です。せっかく小金井が注目を集める瞬間ですが残念です。

9GHz帯（Xバンド）を使ったPi-SAR2合成開口レーダーの説明です。分解能は30ｃｍですが、現在はPi-SAR X3で分解能は15ｃｍまで上がっています。飛行機にレーダーアンテナ2つを使用するので立体的な画像を得ることが出来ます。現在災害時などでの要請で出動することもあるそうです。写真は東京ドームのレーダー画像ですが、屋根（フッ素樹脂コーティングガラス繊維布）を使用しているため、電波を透過して、屋根が無いような状態で球場内が写っています。

噴火の状況を撮影時の写真です。右から左に噴火が進んでいます。

サイバーセキュリティー分野の説明です。ネットワーク観測でサイバー攻撃を監視しています。

多言語音声翻訳アプリVoiceTra（ボイストラ）の説明です。31言語の翻訳が可能です。通信で対応です。無料でAppStore GooglePlaykaraからダウンロード出来ます。アプリは主要な言語は何語かも判断し、音声出力も可能です。さらに関西弁の翻訳？もありました。😀そういえば日本語入力システムで関西弁の変換システムが話題になったことが有りました。