Vol.2674 野川に蛍の餌カワニナが増えています。

野川でも蛍幼虫の餌になるカワニナが増えてきています。カワニナは５月頃孵化し蛍が生まれる７月頃には２mmになり、蛍幼虫の餌となります。カワニナ自身は藻や川の中に落ちた落ち葉、死骸や魚などの排泄物、微生物を食べています。

橋の下をよく見ると写真のように川底に線が見えます。線を追って行くと先端にカワニナを見つけることが出来ます。

カワニナは２ｃｍほどの大きさになっています。また水温２５℃になると死んでしまい、流れのほとんど無い川底に生息します。

よく見ると相当川底の土を掘るようにして進んでいます。動物として一番エネルギー効率が悪いと言われる移動方法です。

殻が硬く、大きく見えます。貝類の殻は炭酸カルシウムとなっていていて、水中に溶けた二酸化炭素とカルシウムイオンから炭酸カルシュームとなって殻を形成します。このため、この場所で大きなカワニナがいるのでしょうか。

この橋の下で野川へ水が流れる口が有りますが、コンクリートから水酸化カルシュームが溶け空気中の二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムが生成されるコンクリートの橋の下に多くいるのでしょうか。橋の下は光が当たりにくく草が生えず、目につきやすいのかもしれません。山口県の秋芳洞口のカワニナの殻は丈夫だそうです。この場所はアニメの舞台となっています。詳しくは別のブログで紹介します。