Vol.2636 いろんな人、いろんな目的が寄り集まって、愉しみあう、そんなまちの農園をめざす「わくわく都民農園小金井」

　わくわく都民農園小金井は、令和３年3月にオープンした農園です。50歳以上の都民対象のシニア農園、こども農園、福祉農園、地域農園、共菜園と五つの目的・性格を持つ農園で、東京都、小金井市、生産緑地所有者、小金井市観光まちおこし協会の四者で協定を締結し、協会が管理運営しています。

シニア農園

　地元での農家の方を講師に迎え、講習を受けながら野菜作りを楽しむ農園です。農機具・道具など必要なものは用意され、手ぶらで訪れて野菜作りを楽しむことができる。駅から徒歩で5分の立地のため、都区内からも電車で来られる利用者もいるそうです。
　今年度に栽培された春・夏野菜にダイコン、ジャガイモ、トウモロコシ、エダマメ、インゲン、キュウリ、トマト・ミニトマト、ピーマン・甘長唐辛子、ナスで6月から8月に収穫されました。秋・冬野菜はダイコン、ハクサイ、コマツナ、ホウレンソウ、ニンジン、カリフラワー、ブロッコリーで11月から12月に収穫されています。このような多品種の野菜を作付計画をもとにした講習を受け、実際に畑（1区画2m×10m）で農作業を行い体験を積んでいくことができるのがこのシニア農園の素晴らしいところです。講習料、種苗、肥料、農薬、農機具の使用料も含めて利用料は55,000円（別途、協会会員料3,000円/年）となっています。現在、２期の利用者募集中です。

こども農園

　東京都在住の小・中学生を対象に農業体験と環境教育やモノづくりなどの学びを提供する農園です。毎週水曜日の午後2時～6時に、野菜栽培体験、農家との交流、野菜の販売、モノづくりを体験します。3月2日に畑開きを行い、野草の観察、小屋やイスづくり、「ムーちゃん広場」で苗の購入、苗の植え付け、かかしづくり、ビオトープづくり、染めもの遊び、やさい絵本づくり、竹わりとかき氷、流しそうめん、野菜販売の準備など、こどもたちは普段はできない貴重な体験を積み重ねています。利用料は1人1か月13,000円（別途、協会会員料3,000円/年）。

福祉農園・地域農園・共菜園

　シニア農園、こども農園以外にも、福祉事業者と連携した高齢者・障がい者向けの福祉農園、近隣商店会・介護事業所などの地域団体と連携する地域農園、近隣の保育園やこどもたちを対象に体験実習を行う共菜園があります。

販売棟・Plum（プラム）

　わくわく都民農園小金井の販売棟にはPlum（プラム）があります。毎週火曜から金曜日までの午前10時から午後4時までの喫茶、ランチタイムは午前11時から午後2時まで、美味しい野菜の多いランチは好評です。ドーナツ、コロッケ、シフォンケーキなども販売しています。12月の上旬から地元野菜の販売を拡大しました。

楽しいイベントもいっぱいのわくわく都民農園小金井

　小金井市観光まちおこし協会が管理運営する「わくわく都民農園小金井」は、いろんな人、いろんな目的が寄り集まって、愉しみあう、そんなまちの農園をめざしています。そのため、ワークショップなどイベントを通して人が触れ合う場をつくることもおこなっています。今年度は、西洋野菜（イタリア野菜）を見て知って食べるおいしい2時間、ミニトマト摘み取り体験とトマト素麺を味わう、ワークショップ「藍の葉たたき染めエコバックづくり」、わくわく縁日、わくわくおやさい市などわくわくするイベントが行われました。