Vol.2581 300年の伝統で都市農業・蜂蜜まで作る大堀ファームさん

この地で300年徳川吉宗の時代から、小金井公園前の農家道で江戸東京野菜などを育てている大堀ファームさん。13年前から法政大学のサークルも受け入れています。平成18年4人の学生さんで始まっていますが、現在は農業体験として約30人が参加しています。学園祭のイベントにも協力しているとの事です。

ブロックごとにこの様に色々な野菜の栽培を並行して行っています。都市農業では大規模栽培ではなく年間を通じて野菜を供給する事が必要とのことです。

法政大学学生さんが屋外の畑でカバーを開けての大根の手入れ中です。大学には農場が無いので生命科学部の学生さんへの卒論の協力もしているとの事です。

江戸東京野菜はビニールハウス内で栽培。訪問したときには間引き作業を行っていました。学生さんに経験してもらうことを前提に協力しています。このため、各日の参加人数に併せて作業を用意されています。

授業の合間に参加なので、今回は4名が参加です。参加理由は、農家実作業体験が出来る、実家が農家の近くだった、昔農学部で手伝った事があったなど様々です。法政大学小金井キャンパスには生命科学部があり、応用植物科学科などがあり農業サークル自体が学科に関係した実体験が出来る場面となっています。

江戸東京野菜はビニールハウス内で育てています。こちらはシントリナ（芯取菜）昔は芯の部分をお吸い物などに使っていたのでこの名前がついたそうです。

金町コカブ。春に栽培がしやすく、霜や寒さでも傷まない野菜で、金町一帯で盛んに栽培されたそうです。（とうきょうの恵みTOKYO GROWNより）右は間引きしたコカブです。

伝統小松菜。江戸幕府八代将軍・徳川吉宗が鷹狩りに出かけた際、小松川村（現在の江戸川区）で休息し、そこで接待役を務めた亀戸香取神社の神主が、青菜を彩りにあしらった餅のすまし汁を差し出しました。それを将軍がいたく気に入り、この菜を地名にちなんで「小松菜（コマツナ）」と命名されたと伝わっています。（とうきょうの恵みTOKYO GROWNより）

見た目では伝統小松菜と小松菜の違いは矢印部分葉の大きさだそうです。

屋外栽培のルッコラ。赤色のルッコラが人気ですが緑のルッコラより小さいです。このルッコラとブルーベリーでジャムを作ります。大堀さんの敷地で毎月第一日曜日に開く「こがね市」では蜂蜜やジャムの販売も行っています。

蜂蜜をとる養蜂も行っています。ただいま越冬の準備中です。

小金井ならではの蜂蜜として運が良ければ「季節限定桜の蜂蜜」も手に入ります。

養蜂の天敵スズメバチ！3匹程度でも1箱全滅するほどだそうです。ごきぶりホイホイならぬ「スズメバチホイホイ」。そういえば昔「はえ取り紙」という物もありました。ネットで調べてみると今でも「はえ取りシート」と名前を変えて売っていました。

大堀ファームの販売所です。1年を通して色々な野菜を販売しています。ただし残念な事に写真のような注意が書かれていました。信頼関係で成り立つ販売方法なので残念で悲しいです。これから農協で野菜を買うときには生産者大堀さんブランドの野菜を選んで見ます。キュウリの時期など、一般的な大きさのキュウリよりも「育ったキュウリが良い」と注文されるお客様もいらっしゃるそうです。一般に出回っているキュウリは熟す前で種も小さいままと教わりました。

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