2022.06.21

まろん通信（ブログ編）

Vol.2395 夏の風物詩が帰ってくる！小金井発・子ども参加型ミュージカル、3年ぶりに始動

頭のうえにお皿があって、キュウリが好きで、相撲を取るのが大好きな妖怪、なーんだ？

そう、河童〜！

そして河童といえば、子ども参加ミュージカル『瓶ヶ森の河童（かめがもりのしばてん）』です。

参加するのはオーディションによって選ばれた地元の小学生と、小金井市を拠点に活動している「ミュージカルカンパニーふるきゃら」のみなさん（写真は2019年8月公演時）。

ふるきゃらは前身であるふるさときゃらばん創立から数えると37年のキャリアを持ち、かつて全国を行脚して年間約200ステージもの地方公演をこなした日本有数のミュージカル劇団です。

そんなプロの劇団員さんと子どもたちが一緒に歌い、踊り、織りなす舞台は、見ている人の心をグッと掴んで離さない魅力があります。

以前舞台稽古を取材させていただいたことがあったんですが、子どもたちが楽しそうに稽古している姿がほほえましく、また小金井宮地楽器ホール大ホールで披露された本番では役者さん全員があまりにもいい表情をしていて思わず感涙しました。

実は、我が家の長女も出演させていただいたことがあるんです。小学生の頃に小金井宮地楽器ホールの大舞台に立たせてもらえるなんて、ほんとに貴重な体験でした。それ以降、家族そろって『瓶ヶ森』の大ファンです。また、『瓶ヶ森』が訴えかけてくるメッセージにも、大きな意義を感じています。

『瓶ヶ森の河童』は、日本に残された最後の河童を守るために、心ある村人たちが動物たちと協力しながら奔走する物語です。

「河童」の存在は、一種の仮託として機能しています。河童はきれいな川にしか棲めませんし、きれいな川には森が不可欠。しかし時代が進むにつれ、人間はどんどん森を切り拓き、自然が育んできた生態系を破壊し続けてきました。

人間にとって便利で安全な世の中になった今、犠牲にしてきたものは何だったのかを、あらためて考えさせてくれる作品です。水と緑に恵まれた小金井に住んでいるわたしたちにも決して無関係ではない問いを、このミュージカルは投げかけてくれています。

SDGsにも通じる壮大なテーマを掲げる『瓶ヶ森の河童』ですが、随所に散りばめられた美しい楽曲とエネルギッシュなダンスは必見！お子さん連れでも楽しめる内容となっているのも魅力です。

『瓶ヶ森の河童』は2017年から3年連続で小金井宮地楽器ホールで上演されていたのですが、コロナの煽りを受けて過去2年間は活動を自粛せざるを得ない状況でした。

そしてついに2022年8月18日（木）18:00~、満を持して小金井宮地楽器ホールにて開催されます！！

「瓶ヶ森の河童」小金井公演実行委員会委員会のみなさん（中央が成本淳平さん）

3年ぶりとなった今年の公演を盛り上げるために、今回は『瓶ヶ森の河童』小金井公演実行委員会が発足されました。5月下旬に行われたお披露目会では、委員長の成本淳平さんはじめ実行委員会のメンバーが集い、『瓶ヶ森』の魅力を熱く語り合いました。

参加者の関心も高くなっているようで、子どもたちの出演者を募集したところ、数日間で定員の枠が埋まったそうです。これからオーディションとキャスティング、そして4回の稽古（たった4回！）を経て、どんな舞台が作り上げられるのかワクワクしますね〜！

ふるきゃらの小山田錦司さん

ぜひ観たい〜という方、チケットはこちらで販売中です。

なにかお手伝いできるかしら？という方、ただいま「瓶ヶ森の河童」小金井公演実行委員を幅広〜く募集中だそうですよ。ご連絡はこちらまでどうぞ！

舞台が作り上げられていく様子を一番近くで目の当たりにできるほか、コロナ禍で久しく失われていた共同作業から得られる達成感はきっとすばらしい思い出になるはずです。

『瓶ヶ森の河童』のワンシーンを披露してくださったふるきゃらの皆さん。ダンスがキレッキレでした！

チラシを店頭に置いたり、チケットの販売をお手伝いしてくださる地元企業さんも随時募集中です。

この夏、みんなで一緒に河童をお迎えしませんか？