Vol.2149 お寺の境内で『道草市』開催　〜梶野町の長昌寺〜

11月28日（日）に梶野町にある長昌寺の境内では『道草市』が開かれました。

当日の朝はかなり冷え込みましたが、日が差し込むとともに穏やかなお天気に。

ちょうど紅葉が見頃の長昌寺境内は、絶好のロケーションでした。

いつもの小金井は大きなお祭りやイベントが多い町です。新型コロナの影響で、ことごとく中止になってしまいましたが、感染拡大を防ぐには仕方のない事だと多います。

そんな中、多くの人に、ちょっと賑やかな所に行って楽しみたい、ゆるやかに集って誰かと繋がりたいという思いが芽生えてきたのも事実です。

歩いて行ける近場で、環境にも充分配慮された小さな集まりがあるなら参加してみたい。更にそこに新鮮な地元の野菜や加工品を売るお店が集まっていたり、いれたてのコーヒーを飲んでくつろげる場があったらもっと嬉しい。

そんな思いを実現してくれるのが『道草市』です。

地元の農家さんのコーナーには、採れたての秋・冬野菜が並びました。野菜が新鮮でピチピチしているのがわかります。

私も急いで葉付きの大根をゲット。10時過ぎでしたが、最後の１本だったようです。

小金井きた地域包括支援センターのコーナーでは、地域とつながる応援マップなどの情報がもらえたり、必要な方は相談することができました。

Paritalyさんの季節の瓶詰めコーナー。

そして焼き芋です。写真には写っていませんが、子どもたちの目線はしっかりホイルに包まれた焼き芋に注がれていました。この季節、子どもも大人も焼き芋の魅力には勝てません。コーヒーを飲みながら食べるのを楽しみに、2種類の焼き芋を購入しました。

紅葉の下でコーヒーをいれる出茶屋さん。

温かい飲み物があると、体も心もほっこりします。陽だまりでコーヒーを楽しむ皆さんの輪です。

こだわりのコーヒーは炭火と鉄瓶で沸かしたお湯でいれています。

しばし見惚れてしまう美しい紅葉と東屋。

お待ちかね、私のコーヒーブレイク。出茶屋さんのコーヒーと焼き芋を東屋のテーブルでいただきます。

写真の奥がパープルスイートロード、手前は紅はるか。ホカホカで美味しい焼き芋とコーヒーの組み合わせがとても合うのです。

東屋では、初めて会った方と自然に会話が始まり、楽しいひとときを過ごせました。『道草市』はお寺の外側にあったチラシを見て知ったのだそうです。「この地域はどこの公民館もあまり近くないので、お寺で集えるのはとても良いですね。」と話されていました。

曹洞宗のお寺長昌寺では、誰でも気軽に参加できる『おてらじかん』として、「坐禅の会」「写経の会」「ヨガの会」「金曜健康サロン」を行っています。感染拡大に伴いしばらく中止となっていましたが、坐禅とヨガの会については、人数制限をしながら最近再開したところです。

ヨガの会に時々参加させていただいている私にとって、『道草市』がお寺で開催された事で、より身近な場所となったように思います。考えてみると、お寺の境内はその昔、子どもが遊んだり縁日があったり、地域の人たちがよく集まる場所でもありましたね。

海外の教会の庭でもファーマーズ・マーケットが行われている例があります。ロンドンの中心地から少し離れた地区のキリスト教会で、定期的に開催されているマーケットには地元の農家の野菜やきのこ、ジャムやジュースの瓶詰めの店やカフェも出店。誰でも入れるローカルなマーケットで、近くに住んでいた知人は野菜を必ずそこで買っていたんだそうです。

これまでも市内の公園などで開かれてきた『道草市』。大きなイベントはまだでも、小さな集まりなら、見合うスペースさえあれば開催できる場所が他の地域にもあるかも知れません。こうした集まりがきっかけとなり、地域コミュニティが広がると良いなと思います。

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