Vol.1617　こだわりの野菜と地元をつなぐ「Vege House」

地元で作るこだわりの野菜を消費者へもっとダイレクトに届けたい。
そんな強い想いを持つ3人の若者たちが立ち上げた「Vege House」をご紹介します。

「Vege House」の3名。写真左から佐藤友樹さん、阪本大悟さん、小嶋英郎さん

今年の5月から活動をスタートした「Vege House」。
東町出身の3人の大学生が、運営しています。

その日出荷する野菜をSNSで発信

インスタグラムなどSNSに、その日出荷する野菜を投稿。
野菜は契約農家である「阪本農園」で受け取るか、
市内の希望の場所までデリバリーしてもらえます。
このあたりも大学生ならではの発想、という感じで素敵です。

サラダほうれん草

農家は広い、ものすごく広い

今回は取材のため東町にある「阪本農園」さんに
おじゃまいたしました。

こんなに間近で畑を見るのは久しぶり。
広いんですね、本当に。
住宅街の真ん中に、こんなに土や野菜にかこまれた空間があるとは。
この町の豊かさをあらためて感じます。

いろいろと説明していただきながら園内を巡ります。

出荷する野菜はすべて無農薬

「阪本農園」さんでつくる野菜はすべて無農薬。

園内にある9つのハウスでは通年で15種類ぐらいの野菜を生産。
いんげんやきゅうり、トマトなどのほか、
ルッコラやスイスチャード、レッドベルベッドといった、
ちょっとこの辺りでは珍しい野菜もつくっています。

バジル

スイスチャード

「夏のハウスは本当に暑いんですよ」

なるほど、激アツです。
想像以上に暑いです。

これからの季節の作業は本当に大変。
「無農薬で野菜を作る」っていうことは、
これは確固たる信念がないとできませんね。

水菜

野菜ひとつひとつを丁寧に説明していただきます。
作り手の想いが嬉しいほど伝わってきますね。

レッドベルベッド

星形のきゅうり

思えば、収穫前の野菜ってそんなに見れるものではありません。

「こんな風になるんですね。花が咲くんですか？！」
など、畑は驚きの連続です。

花ズッキーニ。これにはびっくり

とれたての野菜の味を知ってもらいたい

最後に「Vege House」をつくったきっかけを
3人にうかがいました。

もともと実家が農家（阪本さん）ということで、
野菜が身近にありました。
普段から食べている新鮮な野菜は、
「やっぱりおいしい」

とれたての野菜の“違い”を小さい頃から感じていて、
純粋にそれを知って欲しいっていう想いが
「Vege House」を作ったきっかけになったと言います。

とれたての野菜たち

「新鮮なとれたての野菜のおいしさを、
まずは地域の方に知ってもらいたい。
だからこそ、生産者と消費者をダイレクトにつなぐことが
できないかと考えていました。

町中にも野菜の販売所があったりしますが、
まだまだ利用する人は少ないのが現状です。

そこでSNSであれば、ぼくたち生産者の顔や想いを
もっと気軽に発信していくことができると思ったんです」

近所でつくった新鮮な野菜を買って食べる。
野菜がつくる、新しい地域コミュニティ。

なんだかいろいろと収穫の多い日になりました。