Vol.803　懐かしい東京学芸大学東門の給水塔

小金井市提供の古い写真を見ていたら、懐かしい給水塔の写真を見つけました。旧陸軍技術研究所時代に貫井北町付近に造られた給水塔が戦後かなり長い期間、そのまま利用されていたようです。

東京学芸大学の東門を入ってすぐ右側(北側)に、昔コンクリートの給水塔が建っていました。何時ごろ取り払われたかわかりませんがその跡地は小金井市のごみ収集の車両基地になりました。ごみ収集が民間委託になってからは東京学芸大学に返還されたのか現在は大学院研究棟となっています。でもその一角、奥の方には現役の水源施設として一部が残っていて、東京都水道局貫井北一号水源となっています。

一方東京学芸大学西門を出たサレジオ通りの向かい側、情報通信研究機構のフェンスに接して東京都水道局の水源施設(上水南一号水源）があります。こちらも昔給水塔があったところです。

両方とも小金井市が小金井町だったころの水源地で東水源地、西水源地とされていたようです。その後小金井市となってから、第一浄水場、第二浄水場となったようですが上水道が東京都水道局に移管されてからは貫井北一号水源、上水南一号水源となっています。サレジオ通りが市境でその北側にある上水南一号水源は小平市域となります。

小金井の水道は地下水がブレンドされていて水が美味しいといわれています。その美味しさの大もとは旧陸軍技術研究所時代の地下水取水施設にあるのかもしれません。　　（クマさん）

この給水塔が東京学芸大学東門から入った右側にありました。

小金井町上水道東水源地の看板が取り付けられています。

左の建物　旧陸軍技術研究所時代のものから新しく建て替えられています。私の記憶に残っているのはこちらの風景です。おそらく昭和４０年前後のころかと思われます。

給水塔の跡地には現在東京学芸大学の大学院研究棟が建っています。ケヤキの若木も今は大木です。

東京学芸大学の西門付近　　陸軍技術研究所時代のコンクリート舗装された東西方向と南北方向の道路の交差点　まだ大学の西門やサレジオ通りはできていません。

樹木が何本か伐採されているので、上の写真より後の時代に撮られたもののようです。

小金井町上水道西水源地の看板

小金井市第二浄水場との標識が読めます。コンクリート製の立派な建物に建て替えられています。背後にアンテナ塔と思える鉄塔があるので、恐らく今の情報通信研究機構の敷地に接しあたりと推測できます。

跡地は分譲されて個人の住宅が立ち並んでいます。

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クマさん: 水と緑のまち小金井、自然にあふれた小金井ですが見慣れてしまってついつい見逃しがちな小金井の良さを積極的にレポートします。
　市内の各種イベントだけでなく、古き武蔵野の開発の史跡、野川の四季の変化、湧水や地下水などの変動の様子、また街なかを歩きながら気づく小さな自然の変化などをお知らせできたらなと思っています。

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