Vol.3150 新小金井駅の場所が変わっていた事などが判る、企画展明治の旧公図が開催中です。

文化財センターの企画展として小金井市資産税課が保管していた明治時代の公図を基にした企画展が開かれています。公図からは現在の野川公園内にあったワサビ田の位置や昭和以前に野川が流れを変えたと考えられるもの、実は新小金井駅は今の場所では無かったと思われる内容が読み取れます。じっくり時間をかけて展示を読み込んでください。情報量が多い展示です。

資産税課で保管されていた明治の公図から小金井の変遷を見る事が出来ます。

有名な質屋坂にあったワサビ田の正確な位置、今も残る貫井共同墓地の焔魔堂のほかに、鴨下・関家墓地にもあった焔魔堂位置など小金井各地域ごとに明治時代の公図と説明が展示されています。特に焔魔堂は江戸から国分寺の薬師様へお参りする道（薬師道）沿いに、2堂ともあった事が判ります。

新小金井駅は今の場所と違う場所にあった事が、時代ごとに追って行くことで判ります。今と同じ場所にある鉄塔位置と比べて確認出来ます。大正9年（1913）にはまだ線路が作られていません。昭和7年（1932）には、大正2年にまっすぐだった分水が新小金井駅に沿って流れています。新小金井駅のすぐ横には鉄塔が有ります。

昭和14年（1939）小金井土地法典でも、駅は鉄塔のすぐ横にあります。地図上では十ケ新田栗林と押立武蔵野の境にあります。昭和30年（1955）には現在と同じ位置（押立武蔵野）の場所に駅が移っています。こんど現地を訪れる機会に移動した流路後などを是非見てください。

連雀通り側には「構内地」と記入されています。現在も宅地の間に細い通路？のような場所が残っています。

現在の七軒家通りの場所には7軒の家が並んでいます。公図上にも「宅地」と書かれていて、当時としては珍しい道沿いに7軒が並んでいることから、七軒家通りの名前がついたことが分かります。ちなみ右から3軒目が明治33年小金井村役場あった場所です。茶色の道が霊園通りです。下の文字が透けて見えるので後から追加されていることが判ります。