Vol.2819 移転前の消防団第二分団詰め所で消防の連絡手段の歴史を見ることが出来ます。

消防団詰め所によっては半鐘やサイレンが付いているところが有ります。これは火事を知らせる手段が半鐘からサイレンに変わった名残で、消防の象徴です。半鐘は歌舞伎や文楽の八百屋お七でも打たれています。このように昔から火事を知らせる手段として使われていました。当時は半鐘で充分に緊急事態を知らせる事が出来ました。住宅地の範囲が広がりより遠くまで聞こえるサイレンに変わりました。

移転前の第二分団詰め所は婦人会館に併設されていました。詰め所は移転しましたが塔には過去に分団で使っていた半鐘が設置されています。さらに一番上には赤く塗られたサイレンが有ります。過去には火事を知らせる手段として半鐘が打たれていました。時代が変わり遠くまでとどくサイレンに変わっていますが、最近サイレンも付いていない（見えない）詰め所も多くなっています。連絡方法がメールなどに変わってきている部分もあるそうです。

半鐘とサイレンは先端の塔に付いています。半鐘は他に第一分団屋上にも有ります。中央線が高架になったおかげで国分寺からの上り電車で見る事が出来ます。

昭和41年消防署の写真です。見にくいですが→部分に半鐘があります。火の見櫓に登ってゆく人が写っています。横の4階立て建物が現在の市役所本庁舎ですが、むき出しの梯を登ってます。隣の市役所と比べると4階＋2階程度なので18ｍほど平然と梯を登っています。また真ん中の帯状のものは乾してある消防ホースです。当時は高い建物もなく火の見櫓から火事を発見出来ました。初代ゴジラで火の見櫓が燃えて倒れる場面が有ります。またゴジラはラジオの電波塔を倒しています。代々ゴジラは高い建物を襲撃しています。つまり昭和29年には火の見櫓が地域で高い建物であった証拠です。

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昭和35年の消防団写真です。櫓の下に消防打鐘信号表がかかっています。このように打ち方によって情報を知らせます。右から2番目には出動信号として3連打2回を繰り返し招集をかけていました。放置信号は自分の区域外の火事であること等です。このことは昭和33年施行の消防法施行規則第三章消防信号第34条2で火災信号の種類が規定されています。