こども農園2024.03.22

こども農園の記録　#2　春の社日／畑の味噌汁

畑にはこの時期にしか見られない春の野草がたくさん生えてきました。

どんな植物が生えているのか、野草採集をはじめた子たちもいます。

さっそくこの植物が何なのか調べていました。

きれいな花を集めて花束をつくった子も！
まずは畑という場所に親しんでもらいたいこの時期。そこに育っている植物を観察したり採集したりすることから始まるのもいいなあと思っています。

そして水・金クラスどちらも大好きなのが、畑の水路づくりと穴掘りです。

井戸水が畑の一番高いところから、低い方へと流れていく。それだけのことですが、水の流れに夢中になります。
さらに、自分がクワやスコップで土に働きかけることで、水の流れが変わったり、勢いが変わったりする手応えがこどもたちを夢中にします。

とうとう大きな水たまりになってしまいました！
「実は台風の大雨の時に、ここに水がいっぱい溜まってくれることで、畑や野菜の根っこが水浸しにならなかったんだよ」という話をこどもたちにしました。ただの遊びのようですが、不思議と、結果的に畑の水はけを整える工事をしてくれているように思うこともあります。水の流れが生まれるところを、風も通り抜けるといいますから、畑の風通しを整えてくれているのかもしれません。
何はともあれ、泥だらけになって楽しそうです！

そして今週は、畑にとって大切な日です！稲藁でつくった「しめ縄」の出番です。

春の社日は、春から夏の畑（農作業）の始まりの日です。
社日（しゃにち・やしろび）の「社」という字には「土」という漢字が隠れていますが、
そもそも「社」は「土の神様」のこと。その神様を畑にお呼びして、豊穣をお祈りする日なのです。

こども農園では毎年、春と秋の二回の社日を大切にしています。

畑の収穫物であるお米からつくられた「しめ縄」「稲穂」「御神酒」を供えます。

「今年もおいしいお野菜が育ちますように」「ここを大切に使わせてください」

今日の収穫は、おやつのお味噌汁の具です。水曜日は大根とケール。金曜はキャベツとケールです。

洗って調理します。

ケールはお湯に入れた途端に、色が明るく変化してとてもきれいです！

１年前に仕込んだ「味噌」をといて。

具も味噌もこども農園でつくったおいしい味噌汁の出来上がり！

いただきまーす！温かくておいしいね！

お味噌汁を食べていると「ニンジンも入ってたらいいなあー」「お豆腐もほしい！」という声が。
「じゃあ、味噌汁に入れたい具をこれから自分がここで育てたらいいんだよ！」

おやつの時間は話し合いの時間にもしていきたいと思っています。
金曜日では「こども農園って何をするところ？」という話題。

水曜日クラスでは、社日にちなんで「土って何だろう？」という話題。
こども農園は、ここに集うメンバーがつくっていく場所だから、そのための話し合いも大切にしていきたいです。

ほんの少しの収穫野菜で、八百屋さん風に持ち帰り野菜を配ってくれる金曜日クラスの風景です。

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