こども農園2024.09.29

こども農田の記録　#番外編　稲刈りと脱穀

５月に代かき・田植えをした田んぼの稲。９月に入り穂を垂れて、黄金に輝いています！
いよいよ稲刈りです。

ノコギリ鎌を使ってザクザクと刈り取ります。

さすが、いつものこども農園で草刈りに使っているこどもたち。あっという間に刈り取っていきます。

ものの２０分ほどで、稲刈りは終わり！？

きれいに束ねた稲が並びました。

よっしゃー！と言って、稲刈りを終えた田んぼで虫取りスタート！
どっちがこどもたちの目的なのやら・・・

イナゴやバッタやカマキリを次々に捕まえます！カエルも発見！

３０分の自由時間の後は・・・

稲を束ねて結んで、そして乾かすために稲架にかけるお仕事。

刈り取った２束を、根元でトントンと揃えて。

大人にギュッと強く結んでもらいます。

結べたらどんどん乾かしていきます。

束ねて揃えて結んで乾かす。１時間くらいかかりましたが、稲架かけを終えました。

それから２週間後・・・

藁が乾き、色がすっかり茶色っぽく変わりました。

稲がぽろぽろと抜けてしまわないようにしっかり結び直したら、
見たこともないくるくる回る機械とご対面。

足踏み式脱穀機です。
ペダルを踏んで穂先を回転する突起の付いたローラーに当てると、ぽろぽろと籾が外れて飛んでいくという道具。足踏みペダルもコツがいりますし、回転の勢いも強く稲が吸い込まれる恐れもあるため、ちょっとこどもたちには難しいかなと最初は大人がサポートしていましたが・・・

２回目、３回目とやっていくうちに、あっという間にやり方のコツや力加減を覚えていき・・・

気がついたらこどもたちだけでどんどん脱穀が進んでいきました。
こういうホンモノの手仕事がこどもたちには必要だなあと改めて感じるのでした。

脱穀が終わった稲藁には、少しずつお米が残っており、それを手でしごき外して、藁を整えるのも大切な仕事。

続いてもっと大きな機械との対面です！

これは風の力を使って脱穀した籾と、籾に混ざった稲の葉（はかま）、茎（稈）を、空の籾などを分ける道具で「唐箕（とうみ）」という道具です。
足踏み式脱穀機も唐箕も、今の農家さんは使っていませんが、電動の機械ができる前はこの道具を使っていました。

上のじょうごに脱穀した籾を入れ、少しずつ中に落としていきます。

そこに手回しで風を起こして落ちてきた籾から軽いごみだけを飛ばし、重い籾だけが下に落ちていくのです。

機械の両脇にある滑り台のような出口から籾がぱらぱらと落ちて溜まりました。

こうして、脱穀と唐箕とを休み休み交代交代やること１時間。籾つきで１５キロほどのお米の脱穀が終わりました。大変な仕事でしたが、みんなの協力のおかげで、なんとか時間内に終えることができました。

作業に立ち合い道具の使い方を教えてくださり、一緒に作業してくださった、ゲストの田んぼの達人の皆さまのサポートあって、無事に終えることができました。ありがとうございました！

そして、その間もこどもたちは気がつけば虫とりやカエルとりに夢中でした！

田んぼがあるから生きている生きものたちがいる。田んぼを体験するということは、稲を育てるだけじゃなくて、そこに生きる様々な生きものとの出会いでもあるのです！

収穫したお米は、１０月以降、こども農園のおやつとして大切にいただきます。