こども農園2023.09.13

こども農園の記録　#22　秋の畑の驚き／畑の土の健康診断

秋の畑には小さな生き物がたくさんいます。

細長い形のクモヘリカメムシがいました！

イナゴも発見しました！

畑で収穫したカボチャをカボチャ担当の子がカットしてみると！？

なんとカボチャの中で種から根が伸び始めていてびっくり！！

ゴマの種を下の方から少しずつ弾け始めていたので、収穫を開始しました。

今日のおやつは、夏休み中の野菜販売の売り上げの一部で購入したアイス！いつもは畑で採れた野菜がおやつですが、今日は特別！まだまだ暑い夕方のアイスは最高でした。

そして今日後半は、ゲストに東京農大や東京農工大学大学院で土壌（つまり畑の土）の研究をされていた、新井実紀さんをお呼びして「土の健康診断」を行いました。

ちょうど夏野菜から秋冬野菜への切り替えのタイミングで、二つの土の健康を調べます！

ひとつは土の中の栄養の量を調べる検査。栄養が多いと電気の伝わりが良くなるので、電気伝導度（EC）を測ることで測定します。もうひとつが、いわば「土の体温」を測ること。といっても人間や動物のように温度ではなくて、土の酸っぱさ（酸度＝pHといいます）を測ります。

検査用のボトルに、蒸留水という特別な水を入れます。

そこに自分の担当の畝の土を入れて

１分間シェイク！！

それを博士の「土診察室」へ持っていって診てもらいます。

「次の方どうぞ〜！　土の健康を検査しますね〜」

電気伝導度（EC）を調べる特殊な器具で測定してもらいます。

次に「体温計」ではなく「酸度計」を自分が担当する畑の土に差し込んで酸度を測ります。

メーターが動いて結果が出たら・・・

先ほどのECと合わせてワークシートのグラフに記入していきます。

検査結果はどうだったかな？？トマトの畑はECが0.13、pHが6.2です。グラフに書くと、水色のちょうど良いエリアに入っています！問題なく健康そうです！

スイカの畑はECが0.08、pHが5.8ですので、健康に近いですが、どちらも少し低い値になりました。

最後にドクターからの診断と処方箋。
「ECが低かった畑にはボカシ肥料を入れてあげましょう。　pHが低かった（酸度が高かった）畑には、草木灰を入れてあげてくださいね！」

さっそく次回の活動につなげていきたいと思います。

特別な道具を使うことで、普段は見えない土が見える貴重な体験でした。目的は土壌改良だけではなく、こどもたちに土を見る様々な視点＝見方があることを知ってもらうこと。そして土の中で起こっている目に見えないことを想像して、日頃から土に触れてもらいたいという思いがありました。

講師の新井さん、貴重なお話と体験をありがとうございました。