こども農園2025.10.05

こども農園の記録　#番外編　稲の脱穀

２週間干した稲が朝の光にきらきらと輝いていました。
今回は脱穀をすべく、みんなで田んぼに集まりました。

まずは、いつものお散歩でウォーミングアップから始まります。
今回は脱穀の他にも、お目当てが。それは・・

稲の葉を食べようと、田んぼにいっぱい棲んでいる「稲子（イナゴ）」です。
前回、たくさん見つけた子がいたので、今回はたくさん捕まえて、野菜の少ないこの季節のおやつにしてみようと考えました。昔からイナゴは貴重なタンパク源として食べられてきたのです。

そして、もう一つがどんぐり。どんぐりを砕いて粉にして、クッキーをつくろうという計画です。
ちょっと早かったようで、お目当てのシイのどんぐりはあまり落ちておらず、クヌギばかり見つかりました。

お散歩から戻ってきたら、いよいよ脱穀の始まりです。

足踏み脱穀機を使います。一人が足で踏み板を踏んで、別の子が稲穂を回転する扱胴に擦るようにして当てていくと、パラパラと勢いよく籾が外れて飛んでいきます。

なかなか高速で回転する脱穀機は迫力があり、実際に危ない道具でもあるので、みんな真剣でした。

去年も経験しているメンバーを中心に、こどもたちだけでどんどん進めていてたくましいです！

飛んできた籾を拾って集めるチーム。

一粒一粒が大事なお米なんだと実感します。

途中休憩の「のんびりタイム」はイナゴ探しが続きます。

後半は（といっても脱穀がまだ終わっていないので二手に分かれて）、脱穀を終えた籾に混ざった稲の葉（袴）や殻などを取り除く選別の作業です。

手箕（てみ）を使って籾を上下にかき回し、風の力で混ざった藁くずを払っていきます。

途中、良い風が吹いてきて、みんなだんだんコツをつかんできました。
でも、手箕だけでは気が遠くなる作業です。

そこで登場「唐箕」です。江戸時代に中国から伝わった道具ということでその名がついています。ハンドルを手回しして、中にある羽根車で風を起こし、その風の力で籾と藁くずとを選別する道具です。

上の漏斗から少しずつ籾を落としていきます。そのスピードが早すぎると籾ごと風で飛ばされてしまったり、逆に藁くずごと出てきてしまったりして、調整が難しい。。

だんだん加減をつかんできて、後半はだんだんスピードが上がりました。
今や、電動で脱穀から選別まで一度にやってしまう機会が当たり前の時代ですが、こうやって協働作業＆手仕事で作業をすることで、お米の大切さも実感しますし、食べられるまでの肯定が理解できるので、やっぱり手作業が一番楽しいと、たまにお米を育てる身としては思います。