こども農園2022.05.06

こども農園の記録　#9　八十八夜の苗植え

こよみの上で、立春から８８日目の「八十八夜」を超え、「立夏」のせまるこの日。昔から、この時期は遅霜の終わりの時期のため、種まきや苗植え、田植えのタイミングと言われています。そんな話をこどもたちにしてから、苗植えをしました。

早く到着した子たちと、最初にマルチに印をつけました。野菜にはそれぞれ適切な「株間（かぶま）」があるということで、それぞれの株間に穴を開けるための印をつけることからスタート。

ところがそれが難しい。長さ２８０cmの畝（うね）を７０cmの株間でうえるには？？　５０cmの株間だと？？

「計算なら任せて！」という子がスケッチブックに計算をはじめました。まだ習っていないという割り算を、図を描いたり石を並べたりしながら、なんとか解いてくれました。

そうして準備が整うと、いよいよ苗植えスタートです。今日は月に一回の農家さんに教えていただく日です。

こちらはポップコーン（爆裂種のトウモロコシ）。どの苗も、バケツに浸けてたっぷり水を含ませてあげてから苗植えをします。

苗を植えてからしばらく、畑に根付くまでの数日間は水分がとくに必要なので、たっぷり水を吸わせてあげるのだそうです。

マルチの穴に植えたら、手で根元に土を寄せてあげます。

大きく元気に育ちますように。おいしいピーマンが育ちますように。

畑しごとを終えると、先週できた「池」づくりにみんな集まりました。どうやら畑の土が水に入って、色が濁っているのが気になるということで、どうしたら水を透明にできるか考えていました。

「新しい水を入れたらいいんじゃない？」という提案で、井戸水から竹の水路をつくりはじめました。なんとか池まで水を引くことができましたが、水が途中で溢れてしまい、なかなかうまくいきません。

終わりの時間になり、片付けを終えた子が小屋の中で、お家の方のお迎えを待っていました。

苗植えを終わり、だんだんこども農園の風景が変わってきました。いよいよ夏に向けて畑づくりが本格にスタートします。