こども農園2025.04.26

こども農園オープンデイ　春の野草探検　#開催レポート

こども農園オープンデイ！

今回は、春の野草を摘んで料理して食べる企画です。４月のこの時期、こども農園の畑では、野菜があまりないですが、野草は春を喜ぶように生い茂っています。その野草をたっぷり知って、味わい尽くすオープンデイです。

まずは、野草摘み！　参加者みんなでこども農園にくり出し、できるだけたくさん野草を集めます。「これは何かなー？」わかるものも、わからないものもどんどん集めます。

摘んだ野草は、野草BAR（標本テーブル）へ。特別講師の小柳知代先生（東京学芸大学環境教育研究センター准教授）が、野草のお名前を書いてくれます。小柳先生は、１月のオープンデイにも講師として来ていただき、たくさん野草のことを教えていただきました。今回も、春の野草について教えていただきます。１月と違い、４月の野草BARは、花畑のようにとってもカラフル。

みんなで集めた野草は全部でなんと50種類！（１月は35種類でした）

小柳先生が、食べられるもの（左側）と食べられないもの（右側）に分けてくれました。どこで線を引くかは人にもよりますし、時期やその草の硬さなどにもよるので一概には言えませんが、結構色々食べられます。

小柳先生はソバの葉っぱは生でも食べられるし、ご飯を巻いたりして食べても美味しいとお薦めしてくれました。

ノゲシは可愛らしいけど、オニノゲシはそのイカツイ名前の通り、刺々しい。カラスノエンドウに似ているクサフジも美味しいけれど、種子は有毒なので食べられない。ナガミヒナゲシも可愛い顔して、有毒な外来種。などなど、参加者の疑問に答えながら、色々野草の解説をしてもらいました。

次はいよいよ料理！　洗った野草を、まずはアク抜きします。

アク抜きは、塩茹でして、水にさらして、醤油洗いをします。野草はアクが強いので、アク抜きが肝心。

カラスノエンドウご飯

菜の花と油揚げのさっと煮

野草の白和え

野草料理が出来ました。ご飯と、おかず（白和えと油揚げ煮）、よもぎの味噌汁です。

みんなで畑で「いただきます」。

美味しくいただきました。よもぎはパンチが強かったわりに、お子さんも少し食べてくれました。

自分で摘んだ野草をその場で食べることができて「楽しかった！」という感想をたくさん聞かせてもらいました。春の時期にイキイキとした生命力を持って、自分の力で生い茂る野草。その野草の元気な「パワー」を感じた、と話す参加者もいました。

縄文時代から人が食べてきた野草。万葉集にも歌われ、江戸時代の絵画にも登場する野草。先祖たちがこの時期に食べてきたからなのか、どこか求めたくなるものがあるのかもしれません。とは言え、食べ過ぎには注意です。

東京の地で、身近な自然、身近な野草に親しんで味わって楽しんでもらえた、春の野草探検でした。

次回のオープンデイもお楽しみに！

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