こども農園2023.04.19

こども農園の記録　#6　よもぎ茶／よい土ってなんだ？

夏のような陽気が続き、農園一角の野草とハーブのスペースは賑やかです！こちらはセージの花（手前）。きれいな紫色ですね。奥に見える「おふくろだいこん」の花も白に淡い紫がかかり美しいです。

その近くに様々な野草にまぎれて生えているのは「よもぎ」です。以前から、スギナやナズナを使ってお茶をつくれないか？とチャレンジしていた子がいましたので、スタッフのつねつねが「よもぎ茶」を持ってきてくださいました。

色は薄いですが、香りも味も優しく、美味しくてびっくり！

おかわりする子もたくさんいました。せっかくいろいろな野草が生えているので、野草茶づくりプロジェクトも進めていけたら楽しそうです！

ただ、４月は野菜づくりが大忙し。考えることもやることもたっぷりあるのです。

今日は、野菜を育てるための「よい土」ってどんな土なのか？どうして、畑には「たいひ（堆肥）」や「ひりょう（肥料）」を入れる必要があるのか？みんなで考えてもらいました。

そもそも土には、野菜や植物にとって必要な、いろいろなものが備わっています。それを野菜は根っこから吸収して大きくなるのです。

では、その植物の栄養は、どうやったら増えるの？？

答えは、土の中に棲む様々な虫や微生物がたくさん食べて、分解してくれているから。

しかも、小さな虫や微生物は、土の中で活動することで、土を耕して、柔らかくしてくれているのです。

柔らかくなって隙間がいっぱいあるふかふかの土には、空気や水や栄養が蓄えられて、野菜にとって居心地の良い場所になります。

つまり、土の中の微生物（こども農園ではキンちゃんと呼んでいます）と虫を増やして元気にすることが、土づくりには大切なのです。

２月の終わりにたっぷり堆肥を入れた土には、目には見えないけれどたくさんのキンちゃんたちが活動しているはずです。ところが雨が降ったり、みんなが上を歩いたりしたことで土が固まってしまっていたので、改めて土を柔らかくほぐしました。

そして、堆肥を分解する微生物の力だけでは足りない栄養が補うために、最低限の栄養（チッソ、リン酸、カリウム）を入れます。

野菜によって必要な肥料の量が決まっていることは、以前みんなで野菜図鑑を作った時に調べていたので、必要な量を測って土にすき込みます。

ただ、本来（人が野菜を収穫したり、枯れた野菜などの植物を片付けたりしなければ）、そこにある自然の有機物を材料にして土壌動物や微生物が土を作っていくもの。必要以上の肥料を入れてしまうことのデメリットも知った上で、最低限の量を入れることにしました。中には、あえて肥料を入れずに育ててみたいという子もいます。